「Li-ion」との表記のある充電式バッテリー(充電池)です。
希少金属であるリチウムを取り出す目的で集められています。
ノートパソコン、携帯電話、デジタルカメラ等のバッテリーに使用されていますが、
全てがリチウムイオンとは限らないので、必ず表記を確認しましょう。
リチウムイオン電池のプラス極内にコバルトを含む無機性のコバルト酸リチウムを使用するため、コバルトの高騰に伴いコストが問題化しています。
しかし、2011年秋、このコバルトを使用せず大容量バッテリーを開発することに、
森田靖准教授(大阪大)と工位(たくい)武治特任教授(大阪市立大)の研究グループが成功しました。
プラス極にコバルト酸リチウムを含まない有機分子「トリオキソトリアンギュレン(TOT)」を使用し、
TOTを制御してバッテリーを設計したところ、リチウムイオン電池の1.3~2倍の容量が得られたとのことです。
有機分子は一般的に結合が不安定とされますが、独自の技術で制御、安定化させました。
実用化が待たれます。
|