いわゆる「家電屑」です。家庭用電化製品(家電)やOA機器(コピー機やプリンター等のオフィス機器)を主体とする雑多な屑です。
銅や鉄のような「昔からあるスクラップ」とは違い、中国へのスクラップ輸出が始まった2000年代前半に出現した「新たなスクラップ」です。
ヤードや港、船上での火災が多発していますので、油や電池は除去すべきです。
質の高い雑品として、工業雑品(機械雑品)があります。
雑品は中国に輸出されるが、バルク(Bulk,ばら荷)船によるバラ積みが多い。
物量は1船あたり約1千トン。
1~2日程度かけて積み込まれる。
船舶料金や積込前検査費用が必要になる。
物量が多いので、買取価格(仕入れコスト)の1円上昇は、雑品輸出業者にとっては、大きな負担増になる。
2004年ごろは仕入単価が低く競合も少ないため、かなり利益の出た品目であるが、その後の過酷な集荷競争や仕入価格の上昇、販売価格の下落で収益が悪化、雑品主体のスクラップ屋には倒産したところもある。
2011年の東北震災による福島原発の放射線問題の影響を受けた船もある。
輸出先である中国の景気や人件費に左右される不安定さも無視できない。
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