文字通り、鉛(なまり)の管(くだ)のことで、水道、ガス等で用いられています。
水道に使われる鉛管(えんかん)は、鉛給水管(なまりきゅうすいかん)と呼ばれ、
地中に埋まっていることが多く、下の写真のように土で汚れているものがあります。
鉛以外のもの(鉄等が付いていることがありますが、
このように汚れていると見た目では判別できなくなってしまいます。
水洗いし、鉄等を除去してから持ち込むと、金属スクラップ買取業者さんに喜ばれるでしょう。
鉛給水管は、約40年という耐用年数があります。
管の中を流れる上水(飲料用の水)の塩素と反応し、割れを生じるようになります。
割れを生じると、水漏れが生じることになります。
水道供給量の実に30%が漏れ出ているという地域もあります。
そうして無駄な水の消費が増えれば、水道代の値上がりにつながりますので、漏れる「前」に水道管を交換するのですが、交換のための予算が確保できず、水道管が劣化し、漏れるまで放置される場合も多くあります。
酸性の土壌に埋設された鉛給水管特に劣化が早いので、注意が必要です。
鉛が溶け出し人体に入ると有害(鉛害)であることから、ステンレス鋼管への置き換えが進んでいますが、水道メーターから各家庭までは水道局ではなく各家庭の所有であり、交換は自己負担であることから、進んでいない部分があります。
鉛が有害として避けるのは、はんだの鉛フリー化も同じです。
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